わたしの隣の魔法使い
第3章 婚約者と黒き夢
【その7】
朝の光が目に痛い。私は眠りの世界から現実へと帰ってきていた。
「そっか、カーテン閉めないまま寝ちゃったんだ」
窓からは容赦なく強い太陽の光が入ってきていた。それでも私はまだ呆然としていてベッドから起きられない。
「……」
私は首筋に手を当てた。ロビンのキスの感触が残っているような感じがした。
「何なんだろう、あの夢。カイトに相談したほうがいいのかな」
枕元に置いてある魔法の本に手を当てながら私はカイトのことを思い出していた。そしてロビンのことも。
この街にやってきて見るようになった不思議な夢。あの夢と妖精の世界は繋がっているのだろうか。でも夢の中に妖精や魔法は出てこない。ただロビンという男の子が出てくるだけ。彼は一体何者なんだろうか。その答えは今の私には出せなかった。
少しずつだけど、私は自分の立場を理解しはじめている。でも世界はまだまだ不思議なことばかりで、これから一体どうなってしまうのか想像が出来なかった。
「すべては繋がっているの?それとも……」
物語はまだはじまったばかり。すべてはきっとこれからなのだ。
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