わたしの隣の魔法使い
第1章 わたしとあなたの出会い
【その1】
新幹線で約4時間。ずいぶん遠いところまで来てしまった。
いくらパパの仕事の関係だからって、5度目の転校ってあまりに多くない?中学校・高校と合わせて5回もだから嫌になる。もう高校一年生だから一人暮らしをするって言ったけれど、それを許してくれるパパとママではなかった。うーん、一人っ子は辛い。
転校自体には慣れているから別に緊張とか怖いとかないけど、あなたが一番の友達よ!って胸を張っていえる友達はいまだにいないのは悲しい。たまにポストに友達から手紙は届くけど、それは1個前の学校の友達だけ。それより前の学校の友達とは自然と連絡しなくなっていた。
だから私は決めている。高校を卒業したら絶対に大学を行きながら一人暮らしをすると。そして親友と呼べる友達を作ると。それが私の今の一番の夢だった。
新しい土地に来て一番にやること。それは街の探検。幸い、今の引越し会社ってとっても優秀で、家の人がいなくてもしっかり作業をしてくれる。それに子供の私がそこにいても邪魔になるだけ。だから私は毎回、引越し作業が完全に終わるまで自由時間をもらっていた。
前にいたところほど大都会じゃないけど田舎でないこの街は、駅前にいってみるとたくさんの人通りと大きな商店街があり、冒険のしがいはあった。甘いものに目がない私はまずは自分の行きつけになるそういうお店を探すことにした。ケーキ屋、和菓子屋、デパートにスーパー。なんでも揃っていることに少しびっくりし、なんだかこれからここに住むのかと思うとドキドキした。本屋さんも大小何店かある。うん。なかなかいい街だ。
でも、出会いはいきなりやってくる。
それは突然の出会いだった。
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